IT導入補助金を活用して事業効率化とコスト削減を両立する方法

2026年2月25日

個人事業主として日々の業務に追われるなか、「ITツールを導入して効率化したい」と感じていても、コスト面で二の足を踏んでいる方は多いのではないでしょうか。

そんな悩みを解消できる制度が「IT導入補助金」です。この補助金は、中小企業や個人事業主が業務のデジタル化を進める際に、その費用の一部を国が支援する仕組みです。

特にフリーランスや一人で事業を行う方にとっては、負担を軽減しつつ必要なIT投資ができる絶好のチャンスといえます。

この記事では、補助金の概要から申請方法、注意点、そして活用のコツまでを具体的に解説します。IT導入補助金を活用して、あなたのビジネスを次のステージへと押し上げましょう。

目次

1.IT導入補助金とは?
 1.1 制度の目的と背景
 1.2 補助金の上限額と対象経費の概要
 1.3 対象となる事業者の条件
 1.4 IT導入補助金は成長のチャンス

2.IT導入補助金は個人事業主でも利用可能
 2.1 フリーランス・一人会社でも申請できる理由
 2.2 必要な準備書類と登録情報
 2.3 小規模事業者こそ導入効果が高い
 2.4 個人事業主でも躊躇せずに活用しよう

3.IT導入補助金には多様な申請枠が存在
 3.1 通常枠とは?幅広い業種が対象
 3.2 インボイス対応類型のポイント
 3.3 セキュリティ対策推進枠のメリット
 3.4 複数社連携枠
とは

4.IT導入補助金の申請方法をステップごとに解説
 4.1 STEP1:制度の理解とITツールの選定
 4.2 STEP2:申請準備とgBizIDの取得
 4.3 STEP3:交付申請〜事業完了報告まで
 4.4 STEP4:補助金交付を受けるための手続き

5.IT導入補助金を使う際の注意点とよくあるミス
 5.1 スケジュールに遅れないようにする
 5.2 対象外の経費を誤って申請しない
 5.3 IT導入支援事業者の選び方が重要
 5.4 補助金の目的を見失わないこと

6.まとめ

1.IT導入補助金とは?

1.1 制度の目的と背景

IT導入補助金は、国が中小企業や個人事業主の生産性向上を目的として支援する制度です。背景には、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進があり、ITツールの導入により業務の効率化や売上向上を図ることが期待されています。

特に近年では、リモートワークやクラウド会計、電子インボイス対応といった新しい働き方や法制度への対応が求められており、それに伴う設備やシステム投資の負担を軽減することが急務となっています。

1.2 補助金の上限額と対象経費の概要

この制度では、導入するITツールの種類や申請枠によって補助金の上限額が異なります。たとえば、「通常枠」では最大450万円、「インボイス対応類型」では最大350万円が支給対象となります。

補助対象となる経費には、ソフトウェア購入費、クラウド利用料、ハードウェアの一部(一定条件あり)などが含まれます。これにより、事業者は初期投資のハードルを下げながら、最新のITツールを導入することが可能です。

1.3 対象となる事業者の条件

補助対象となるのは、中小企業や小規模事業者、そしてフリーランスを含む個人事業主です。ただし、事業内容や資本金、従業員数などの要件を満たしている必要があります。

また、gBizIDプライムの取得や「SECURITY ACTION」の宣言といった前提条件をクリアし、IT導入支援事業者と連携して申請する必要があります。これらの条件を満たせば、法人化していない個人でも制度を活用できます。

1.4 IT導入補助金は成長のチャンス

IT導入補助金は、単なる経費の補助にとどまらず、今後の成長戦略を後押しするチャンスとなります。たとえば、業務自動化ツールを導入することで作業時間を短縮し、本来注力すべきコア業務に時間を割くことが可能になります。

また、クラウド会計ソフトを活用すれば、経理業務のミス削減やリアルタイムでの経営判断が実現します。つまり、補助金は「コスト削減」ではなく「価値創出」のための投資に変わるのです。

2.IT導入補助金は個人事業主でも利用可能

2.1 フリーランス・一人会社でも申請できる理由

多くの人が「補助金は法人しか使えないのでは」と誤解していますが、IT導入補助金は個人事業主やフリーランスでも申請可能です。制度自体が、中小企業や小規模事業者のIT化・デジタル化を支援することを目的としており、法人格の有無は問われません。

むしろ、人的リソースが限られる個人事業主こそ、業務効率を向上させるITツールの導入が重要であり、制度の恩恵を大きく受けられる立場にあります。

2.2 必要な準備書類と登録情報

個人事業主が補助金を申請するためには、いくつかの手続きが必要です。まず、gBizIDプライムの取得が必須です。これは行政手続きの電子申請に必要なアカウントで、審査に1〜2週間程度かかるため早めの対応が重要です。

また、補助金の申請には、開業届の控えや直近の確定申告書類、本人確認書類(免許証など)も必要になります。加えて、補助対象となるITツールを提供する「IT導入支援事業者」との連携も必須です。申請は支援事業者を通じて行う仕組みのため、信頼できる業者を選定することが成功のカギとなります。

2.3 小規模事業者こそ導入効果が高い

個人事業主の業務は、経理・営業・実務などすべてを一人でこなすケースが多く、時間や手間に追われがちです。ここにITツールを導入することで、例えば会計ソフトで帳簿管理を自動化したり、クラウドストレージで資料のやりとりを円滑にしたりと、大きな効率化が図れます。こうした成果は事業の持続性や成長にも直結するため、補助金の活用は非常に効果的です。

2.4 個人事業主でも躊躇せずに活用しよう

「手続きが面倒そう」「自分には関係ない」と感じる個人事業主は多いですが、実際には多くのフリーランスがすでにIT導入補助金を活用しています。

必要な準備と手順を理解し、信頼できる支援事業者と組めば、申請は難しくありません。むしろこの制度を利用することで、限られた資金でも大きな投資ができ、競争力のある事業づくりにつながります。

3.IT導入補助金には多様な申請枠が存在

3.1 通常枠とは?幅広い業種が対象

IT導入補助金の中で最も一般的な申請枠が「通常枠」です。この枠は、業種や業態を問わず幅広い中小企業・個人事業主が利用可能で、ソフトウェアやクラウドサービスの導入を支援することを目的としています。

業務効率化や売上向上につながるツールであれば対象となり、例えば、顧客管理システム(CRM)や会計ソフト、在庫管理ツールなどが補助対象です。補助率は1/2以内、補助上限額は最大450万円と高く、非常に魅力的な枠です。

3.2 インボイス対応類型のポイント

2023年10月からインボイス制度が始まり、それに伴い「インボイス対応類型」という特別な枠が設けられました。この枠では、インボイス制度に対応した会計ソフトや請求書発行ツールなどの導入が対象になります。

とくに個人事業主や小規模事業者が制度に対応するために新たなIT環境を整えるケースが多く、ニーズの高い枠です。通常より補助率が高く設定されている点も特徴で、迅速な対応が求められるタイミングでの活用が効果的です。

3.3 セキュリティ対策推進枠のメリット

情報漏洩や不正アクセスなど、サイバーリスクが高まる中で設けられたのが「セキュリティ対策推進枠」です。この枠では、ウイルス対策ソフトやファイアウォール、ログ管理ツールなどの導入が対象となります。特に在宅勤務やクラウド活用が進む今、セキュリティ対策は事業継続に欠かせません。小規模事業者でも高性能なセキュリティ環境を整えることが可能になり、取引先からの信頼にもつながります。

3.4 複数社連携枠とは

「複数社連携IT導入枠」は、複数の事業者が共同でIT導入を行うケースに活用できる枠です。例えば、同じ地域の商店街や業界団体に所属する複数の店舗が共通の予約システムや販売管理システムを導入するようなケースです。このように連携することで、より大きなスケールのデジタル化が実現し、地域や業界全体の生産性向上が期待されます。単独では難しい大規模な導入も、共同申請なら補助金を活用して実現可能です。

EPCS沖縄では補助金や助成金の書類作成などについてもアウトソーシングでお受けしております。

日々の業務で中々補助金や助成金の活用まで手が回っていない。

そんか会社様のご支援を行なっております。

今の補助金の種類や、自社にあった助成金活用方法など会社の発展のための情報を聞いてみたい方は、

一度弊社までお問い合わせください。

>>EPCS沖縄にお問い合わせはこちら

4.IT導入補助金の申請方法をステップごとに解説

4.1 STEP1:制度の理解とITツールの選定

申請の第一歩は、IT導入補助金の制度を正しく理解することです。補助金には対象となる事業者やITツールに細かな条件があるため、自分の業種や目的に合致しているかを確認しましょう。

そのうえで、IT導入支援事業者が提供する登録済みのITツールの中から、自社に必要なソフトウェアやサービスを選定します。どのツールが補助対象かは、公式の「IT導入支援事業者ポータル」で確認できます。

4.2 STEP2:申請準備とgBizIDの取得

制度の概要を把握したら、申請の準備に入ります。まず必要なのが「gBizIDプライム」の取得です。これは行政手続き用の共通IDで、補助金の電子申請に必須です。取得には1〜2週間かかるため、早めの申請が重要です。また、開業届や確定申告書類など、個人事業主としての証明資料も事前に準備しておくとスムーズです。

あわせて、IT導入支援事業者と相談しながら、申請内容の確認や必要情報のすり合わせを行います。

4.3 STEP3:交付申請〜事業完了報告まで

gBizIDの取得後、IT導入支援事業者を通じて補助金の交付申請を行います。申請では、導入するITツールの詳細や、事業内容、導入の目的などを記載し、事務局による審査を受けます。

審査を通過して交付が決定したら、ツールの発注・契約・納品・利用開始といった一連の流れを実行します。導入が完了した後は、実績報告書を作成・提出し、導入結果や費用の証拠書類を添えて報告します。

4.4 STEP4:補助金交付を受けるための手続き

実績報告が事務局で承認されると、補助金の交付が決定します。補助金は申請者の指定口座に振り込まれる仕組みです。ただし、書類に不備があると支給までの期間が長引くことがあるため、支援事業者と連携しながら丁寧に手続きを進めることが重要です。補助金交付後も、一定期間の事業実施効果報告が必要になるため、ITツールの利用状況や導入効果を記録しておくと安心です。

5.IT導入補助金を使う際の注意点とよくあるミス

5.1 スケジュールに遅れないようにする

IT導入補助金を申請する際に最も注意すべき点の一つが、申請スケジュールの管理です。補助金には申請期間や交付決定後の事業完了期限が明確に定められており、これを過ぎると補助金が受け取れなくなる可能性があります。

とくに個人事業主は本業が忙しくなりがちで、申請手続きが後回しになりやすいため、スケジュールを早めに把握し、計画的に動くことが必要です。事前に支援事業者と日程を共有しておくと安心です。

5.2 対象外の経費を誤って申請しない

補助金制度には「対象となる経費」と「対象外の経費」が厳密に定められています。たとえば、単なるパソコン購入だけでは補助の対象にならない場合があります。

補助金の対象となるには、事前に登録されたITツールを活用し、業務効率や売上向上につながる導入である必要があります。誤って対象外の経費を含めて申請すると、審査で不採択になったり、交付後に返還を求められることもあるため、支援事業者のサポートを受けながら慎重に進めましょう。

5.3 IT導入支援事業者の選び方が重要

申請はすべてIT導入支援事業者を通じて行う必要があります。そのため、どの支援事業者を選ぶかが成功の分かれ道となります。信頼できる事業者は、制度に精通しているだけでなく、申請から導入、実績報告までの流れを一貫してサポートしてくれます。逆に知識や対応力に乏しい事業者を選んでしまうと、申請が通らなかったり、後からトラブルになるケースもあります。過去の実績や口コミ、対応の丁寧さなどを基準に選定しましょう。

5.4 補助金の目的を見失わないこと

補助金は、単に「お金がもらえる制度」ではありません。本来の目的は、ITツールの導入を通じて事業の生産性を高め、成長につなげることにあります。補助金ありきでツールを選ぶのではなく、自社の課題を明確にしたうえで、それを解決できるツールを選び、補助金を活用するという姿勢が大切です。この視点を持つことで、導入後の効果も実感しやすく、補助金の意義を最大限に活かすことができます。

6.まとめ

近年のビジネス環境は急速に変化しており、個人事業主にもデジタル対応が求められています。業務効率を上げるだけでなく、顧客満足度の向上や競争優位性の確保にも直結するため、ITツールの導入はもはや「選択肢」ではなく「必要条件」です。

IT導入補助金を活用すれば、これまで資金面で導入を見送っていたツールも手の届く範囲になり、事業のデジタル化を一気に加速できます。

単に今の業務を効率化するだけでなく、将来を見据えた体制づくりが重要です。こうした環境整備は、継続的に成長できる事業運営の基盤となり、個人事業主としての信頼性や安定性を高める効果もあります。

IT導入補助金は、個人事業主にとって資金的な不安を解消し、将来を見据えたデジタル化を実現するための強力な支援策です。制度の仕組みを理解し、信頼できる支援事業者と連携しながら、自分の事業に合ったITツールを導入すれば、短期間で目に見える成果を出すことが可能です。

今後の事業成長を目指すなら、補助金を上手に活用して、IT導入を前向きに検討することが第一歩になります。

EPCS沖縄のLINE公式アカウントを友達追加されていますか?

この公式アカウントでは、プロ目線の社会保険や給与計算、助成金関係など、有益な情報をタイムリーに届けるために活用しています。

この機会に、以下のリンクをタップし、友達追加してください。

>>EPCS沖縄のLINE公式アカウントを見る

【監修者】
  追立龍祐(Ryusuke Oitate)  社会保険労務士 沖縄県社会保険労務士会理事
  社会保険労務士法人EOS沖縄支店長 株式会社EPCS沖縄 社会保険事業責任者