建設業許可の更新費用はいくら?内訳と節約のコツを徹底解説

2026年7月27日

建設業許可は5年ごとに更新が必要で、期限を1日でも過ぎると失効してしまいます。「更新にいくらかかるのか」「自分で申請できるのか」「行政書士に頼むべきか」と悩む方は多いでしょう。本記事では、建設業許可の更新費用の内訳から、知事許可・大臣許可の違い、必要書類、申請の流れまでを実務的に解説します。読み終える頃には、あなたの会社に最適な更新方法と総額の目安がはっきり見えるはずです。

目次

1.建設業許可の更新費用の基本と内訳
1.1 法定費用5万円の根拠
1.2 知事許可と大臣許可で費用は変わる?

2.行政書士に依頼した場合の報酬相場

3.自分で更新申請する場合の費用と注意点

4.更新費用以外にかかる維持コスト
4.1 決算変更届の費用
4.2 般・特新規や業種追加にかかる費用

5.更新手続きの流れと必要書類

6.更新費用を抑えるためのポイントとまとめ
6.1 建設業許可の更新費用で失敗しないためのまとめ

1.建設業許可の更新費用の基本と内訳

建設業許可の更新には、法定費用として5万円が必ず必要です。これは知事許可・大臣許可を問わず一律で、申請を受け付けてもらうための「手数料」と位置づけられています。まずはこの5万円が更新費用の出発点だと押さえておきましょう。

なぜ5万円なのかというと、建設業法施行令で定められているからです。新規申請の場合は登録免許税9万円(大臣許可は15万円)ですが、更新は手数料扱いとなり、収入印紙ではなく「都道府県の収入証紙」または現金で納めるケースが一般的です。納付方法は自治体ごとに異なるため、申請先のホームページで確認しておくと安心です。

1.1 法定費用5万円の根拠

更新の5万円は、申請を受理した時点で原則として返金されません。たとえ書類不備で不許可となっても返ってこないため、提出前のチェックが非常に重要です。実際、要件を満たさないまま申請して却下され、5万円を失うケースは少なくありません。

具体的には、経営業務管理責任者や専任技術者が退職していたり、決算変更届を5年分提出していなかったりすると、更新そのものが受理されません。費用を無駄にしないためには、申請前に許可要件を一つずつ確認する作業が欠かせません。

1.2 知事許可と大臣許可で費用は変わる?

意外に思われるかもしれませんが、更新時の法定手数料は知事許可・大臣許可ともに5万円で同額です。新規申請では大臣許可が登録免許税15万円と高額ですが、更新の段階では差がありません。

ただし、大臣許可は複数の都道府県にまたがって営業所を構える事業者向けで、書類の量や添付資料が知事許可よりも多くなる傾向があります。結果として、行政書士に依頼する場合の報酬は大臣許可の方が高くなりがちです。法定費用と実費を分けて考えることが、総額把握のコツです。

2.行政書士に依頼した場合の報酬相場

建設業許可の更新を行政書士に依頼する場合、報酬の相場は8万円〜15万円程度です。これに法定費用5万円を加えると、総額13万円〜20万円ほどが目安となります。なぜこの幅があるかというと、事務所の規模や地域、案件の複雑さによって料金体系が異なるからです。

たとえば、東京都の知事許可で1業種のみの更新であれば、報酬8万円前後で対応する事務所もあります。一方、複数業種を持っていたり、5年分の決算変更届が未提出だったりすると、追加報酬が発生し合計20万円を超えることもあります。

行政書士に依頼するメリット

専門家に任せる最大の利点は、書類不備による却下リスクを限りなくゼロに近づけられる点です。建設業許可の更新書類は20種類以上にのぼり、過去5年分の決算変更届や工事経歴書も整える必要があります。本業の合間に作成するのは想像以上に負担が大きく、結果として申請期限ギリギリになるケースが目立ちます。

また、経営業務管理責任者や専任技術者の変更があった場合、適切に変更届を出していないと更新できません。行政書士は要件チェックから書類作成、提出代行まで一貫してサポートするため、安心して本業に集中できます。

報酬を抑えるコツ

複数の事務所から見積もりを取るのが基本です。また、決算変更届を毎年きちんと提出している事業者は、追加作業が発生しないため報酬が安く済む傾向があります。建設業許可に強い事務所を選ぶことも重要で、年間50件以上対応している事務所なら手続きに慣れており、結果的にトラブルも少なくなります。

費用だけで選ばず、対応スピードや実績、コミュニケーションのしやすさも比較材料にしてください。

3.自分で更新申請する場合の費用と注意点

自分で更新申請をすれば、行政書士報酬がかからず、法定費用の5万円だけで済みます。コスト面では最も安く抑えられる方法です。ただし、書類作成にかかる時間と労力、そして却下リスクを天秤にかける必要があります。

実際に自分で申請するとなると、申請書本体だけでなく、工事経歴書、直前3年の工事施工金額、財務諸表、納税証明書、技術者の常勤確認資料など、20種類以上の書類を揃えなければなりません。経験のない方が一から準備すると、20〜40時間ほどかかるのが一般的です。

自分で申請する具体的な流れ

まず、都道府県庁の建設業課で「申請の手引き」を入手します。多くの自治体はホームページからPDFでダウンロードできます。次に、過去5年分の決算変更届の提出状況を確認し、未提出があれば先に提出します。これが終わってから、更新申請書類の作成に取りかかります。

書類が揃ったら、事前予約のうえ窓口へ提出し、5万円を納付します。審査期間は知事許可で30〜45日程度、大臣許可では90〜120日かかることもあります。期限の30日前までに提出するのが原則です。

自分で申請する際の落とし穴

最も多い失敗は、決算変更届の未提出です。建設業許可業者は毎事業年度終了後4か月以内に決算変更届を出す義務があり、これを怠ると更新申請を受け付けてもらえません。「更新のタイミングでまとめて出そう」と思っていると、書類の量が膨大になり、結局期限に間に合わなくなります。

また、経営業務管理責任者や専任技術者の常勤性を証明する書類は、健康保険証や住民税特別徴収税額通知書など、揃えるのに時間がかかるものが多いです。早めの準備が成功のカギです。

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4.更新費用以外にかかる維持コスト

建設業許可は取得して終わりではなく、維持するためにも継続的な費用がかかります。更新費用だけを見て予算を組むと、想定外の出費に驚くことになります。ここでは、更新以外で発生する代表的な維持コストを整理します。

維持コストの代表例は、毎年の決算変更届、業種追加や般・特新規申請、経営事項審査(経審)の手数料などです。事業の成長や方針変更に応じて、これらの費用は変動します。

4.1 決算変更届の費用

決算変更届は毎事業年度終了後4か月以内に提出する義務があり、法定手数料はかかりません。ただし、行政書士に依頼すると1回あたり3万円〜5万円が相場です。5年間で15万円〜25万円ほどの報酬が積み重なる計算になります。

自分で作成すれば実費はゼロですが、工事経歴書や財務諸表を建設業法のルールに沿って作成する必要があり、慣れていないと1社あたり10時間以上かかります。継続的な業務として捉え、外注と内製のバランスを検討するとよいでしょう。

4.2 般・特新規や業種追加にかかる費用

一般建設業から特定建設業へ切り替える「般・特新規」の場合、法定費用は新規申請と同じく9万円(知事許可)または15万円(大臣許可)です。業種を追加する場合は、知事許可・大臣許可ともに5万円の手数料が必要です。

これらに行政書士報酬を加えると、般・特新規で20万円〜30万円、業種追加で12万円〜20万円程度が総額の目安となります。また、公共工事の入札に参加するために経営事項審査を受ける場合は、審査手数料が業種数に応じて1〜数万円、行政書士報酬を含めると15万円前後が相場です。

事業計画に合わせて、これらの費用を年間予算に組み込んでおくことが、建設業を継続的に運営するうえで欠かせません。

5.更新手続きの流れと必要書類

更新手続きは、有効期限の3か月前から30日前までに申請するのが原則です。期限を1日でも過ぎると許可は失効し、再度新規申請が必要となります。新規申請の法定費用は9万円なので、4万円余計にかかるうえに、許可番号も変わってしまいます。

更新手続きは大きく4ステップに分かれます。第一に、有効期限と決算変更届の提出状況を確認します。第二に、必要書類を収集・作成します。第三に、申請窓口に提出し手数料を納付します。第四に、審査後の許可通知書を受け取ります。

主な必要書類

更新時に必要な書類は、建設業許可申請書(様式第一号)、役員等の一覧表、営業所一覧表、専任技術者一覧表、誓約書、登記事項証明書、納税証明書、健康保険等の加入状況、財務諸表などです。自治体によって若干異なるため、申請先の手引きを必ず確認しましょう。

特に注意したいのが、過去5年分の決算変更届がすべて受理されていることです。未提出がある場合は、先にまとめて提出する必要があり、追加で時間がかかります。

スケジュールの組み方

理想的なのは、有効期限の6か月前から準備を始めることです。3か月前までに書類を揃え、2か月前に提出すれば余裕を持って対応できます。期限ギリギリで動くと、書類不備の修正時間が取れず、最悪の場合は失効リスクが現実になります。

行政書士に依頼する場合も、依頼から提出まで1〜2か月かかることが多いため、早めに相談することが大切です。許可の有効期限はカレンダーに登録し、年単位で意識しておくことをおすすめします。

6.更新費用を抑えるためのポイントとまとめ

更新費用を抑える最大のポイントは、日頃から建設業許可の維持管理を怠らないことです。法定費用5万円は固定ですが、行政書士報酬や追加業務にかかる費用は、事前の準備次第で大きく変わります。

具体的な節約ポイントは3つです。第一に、決算変更届を毎年きちんと提出すること。これだけで更新時の追加報酬が発生せず、トータルコストを大幅に下げられます。第二に、役員や技術者の変更があったら速やかに変更届を出すこと。後回しにすると更新時にまとめて処理することになり、報酬も時間も余計にかかります。

第三に、複数の行政書士から相見積もりを取ることです。同じ案件でも事務所によって2〜3万円の差が出ることは珍しくありません。ただし、料金だけで選ばず、対応の丁寧さや実績も総合的に判断してください。

自分で申請するか、行政書士に依頼するかは、本業の繁忙度と書類作成への慣れで判断するとよいでしょう。年間売上が大きく、経理担当者がいる会社なら自社対応も可能ですが、現場が忙しい一人親方や小規模事業者は、専門家に任せた方が結果的に安く済むケースが多いです。

6.1 建設業許可の更新費用で失敗しないためのまとめ

建設業許可の更新費用は、法定手数料5万円が基本で、行政書士に依頼すれば総額13万円〜20万円が目安です。知事許可・大臣許可ともに更新手数料は同額ですが、書類量の違いから行政書士報酬は変動します。自分で申請すれば5万円で済みますが、書類準備に20〜40時間かかる点を考慮する必要があります。

最も避けたいのは、有効期限切れによる失効です。再申請には9万円が必要になり、許可番号も変わってしまいます。決算変更届の継続的な提出と、有効期限の半年前からの準備を徹底すれば、建設業許可の更新費用と手間は最小限に抑えられます。本記事を参考に、自社に最適な更新方法を選び、計画的に手続きを進めてください。

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