建設業許可の行政書士費用はいくら?相場と内訳をプロが徹底解説

2026年7月31日

建設業許可の取得を検討するとき、多くの方が気になるのが「行政書士に依頼するといくらかかるのか」という点です。自分で申請すれば法定費用だけで済みますが、書類作成や要件確認の負担は決して軽くありません。本記事では、新規・更新・業種追加など申請ごとの費用相場、法定費用との違い、依頼先を選ぶポイントまで、現場感覚に基づいて具体的に解説します。費用の根拠を理解し、納得感のある選択ができるようになるはずです。

目次

1.建設業許可を行政書士に依頼する費用相場とは
1.1 知事許可と大臣許可で異なる費用感
1.2 法定費用と行政書士報酬の違い

2.申請の種類別に見る行政書士費用の内訳
2.1 新規許可と更新・業種追加の費用比較

3.行政書士に依頼するメリットと自分で申請する場合の比較
3.1 時間とリスクから考える費用対効果

4.建設業許可の費用を抑えるための実践的な工夫

5.信頼できる行政書士の選び方とチェックポイント
5.1 建設業に強い専門事務所を見極める基準

6.建設業許可の行政書士費用に関するまとめ

1.建設業許可を行政書士に依頼する費用相場とは

建設業許可を行政書士に依頼する場合、報酬の相場はおおむね10万円から15万円が中心です。これに加えて、国や都道府県に支払う法定費用が別途必要になります。費用を正しく把握することで、予算計画を立てやすくなります。

なぜ相場に幅があるかというと、申請する許可の種類や事業者の状況によって作業量が大きく変わるためです。たとえば、必要書類が揃っていて要件確認がスムーズな案件と、過去の経歴証明に時間がかかる案件では、行政書士の工数が倍以上違うこともあります。

1.1 知事許可と大臣許可で異なる費用感

知事許可は1つの都道府県内に営業所を置く場合に必要で、行政書士報酬は10万〜15万円が目安です。法定費用は新規申請で9万円かかります。一方、大臣許可は2つ以上の都道府県に営業所を構える場合に必要で、行政書士報酬は15万〜25万円ほど、登録免許税は15万円となります。営業所が複数あるほど、確認書類も増えるため、費用は上がる傾向にあります。

1.2 法定費用と行政書士報酬の違い

法定費用とは、申請時に行政へ支払う手数料や登録免許税のことです。これは誰が申請しても同じ金額です。一方、行政書士報酬は専門家への依頼料で、事務所ごとに自由に設定されています。たとえば、新規・知事許可の場合、法定費用9万円+報酬10万円〜15万円で、総額は約19万〜24万円が目安となります。

費用の内訳を理解することで、見積もりの妥当性を判断できるようになります。複数の事務所に相見積もりを取ることもおすすめです。

2.申請の種類別に見る行政書士費用の内訳

建設業許可の申請には、新規取得だけでなく、更新、業種追加、般・特新規、決算変更届など複数の種類があります。それぞれで作業内容も費用も異なるため、自社の状況に合わせて把握しておくことが大切です。

理由は、必要書類や審査範囲が申請ごとに違うからです。新規申請では経営業務の管理責任者や専任技術者の要件確認が必要で、過去の実務経験を証明する書類集めが大きな負担になります。一方、更新は基本情報の確認が中心となり、作業量は新規より少なくなります。

具体的な費用感を整理すると、以下のようになります。新規許可は10万〜15万円、更新は5万〜8万円、業種追加は7万〜10万円、般・特新規は10万〜15万円、決算変更届は3万〜5万円が一般的な報酬相場です。これに法定費用が加わります。たとえば更新の場合、法定費用5万円+報酬5万〜8万円で、総額10万〜13万円程度になります。

2.1 新規許可と更新・業種追加の費用比較

新規許可は最も費用が高くなります。要件審査が厳しく、提出書類も30種類以上に及ぶためです。実務経験10年の証明や財産的基礎要件の確認など、調査・収集に時間がかかります。

更新は5年に一度必要な手続きで、報酬は新規の半額程度に抑えられます。ただし、更新忘れは許可失効につながるため、期限管理は重要です。失効すると再取得には新規申請が必要となり、費用も時間も大幅に増えてしまいます。

業種追加は、すでに許可を持っている事業者が別の業種で許可を取る場合に行います。一部の書類は流用できるため、新規よりは費用が安くなる傾向です。自社の事業展開に合わせて、計画的に申請を進めましょう。

3.行政書士に依頼するメリットと自分で申請する場合の比較

建設業許可は自分で申請することも可能です。法定費用だけで済むため、コストは最小限に抑えられます。しかし、実際には行政書士に依頼するケースが多数を占めています。その理由を整理してみましょう。

最大の理由は、申請手続きの複雑さです。建設業許可には、経営業務の管理責任者、専任技術者、財産的基礎、誠実性など、複数の要件を満たす必要があります。さらに、必要書類は30種類以上、収集先も法務局・税務署・市区町村など多岐にわたります。

たとえば、専任技術者の実務経験10年を証明するには、過去の請負契約書や工事台帳の写しを集める必要があります。自営業時代の書類が手元になければ、取引先に依頼して再発行してもらう手間も発生します。こうした作業を本業と並行して進めるのは、想像以上に大変です。

3.1 時間とリスクから考える費用対効果

自分で申請した場合、準備から取得まで3〜6か月かかることも珍しくありません。書類不備で差し戻されれば、さらに時間がかかります。一方、行政書士に依頼すれば、最短1〜2か月で許可取得に至るケースもあります。

時間を金額に換算すると、本業に集中できる時間を確保できるメリットは大きいです。たとえば、月の売上が100万円の個人事業主であれば、申請業務に費やす時間を本業に回すことで、報酬以上の収益を生み出せる可能性があります。費用だけでなく、時間とリスクの両面から判断することが重要です。

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4.建設業許可の費用を抑えるための実践的な工夫

行政書士費用は決して安くありませんが、工夫次第で総額を抑えることが可能です。ポイントを押さえれば、無駄な出費を避けながらスムーズに許可を取得できます。

費用を抑えるには、依頼前の準備と情報収集が鍵となります。なぜなら、行政書士の作業量が減れば、その分報酬も抑えられる可能性があるからです。また、複数の事務所を比較することで、適正価格を見極められます。

具体的な工夫を5つ紹介します。1つ目は、相見積もりを取ることです。最低でも3つの事務所から見積もりを取り、報酬の内訳と業務範囲を確認しましょう。2つ目は、自社で揃えられる書類は事前に準備しておくことです。納税証明書や登記簿謄本などは、自分で取得すれば実費のみで済みます。3つ目は、決算変更届などの定期業務をまとめて依頼することです。継続契約で割引を提示してくれる事務所もあります。

4つ目は、地元の行政書士を選ぶことです。役所への移動コストが減り、書類確認もスムーズになります。5つ目は、料金体系が明確な事務所を選ぶことです。「安い」と謳う事務所でも、後から追加料金が発生するケースがあります。総額で比較する視点が欠かせません。

ただし、極端に安い事務所には注意が必要です。経験不足で申請に時間がかかったり、要件確認が甘くて差し戻されたりするリスクがあります。費用と品質のバランスを見極めましょう。

5.信頼できる行政書士の選び方とチェックポイント

建設業許可は申請後も、更新や決算変更届など継続的な手続きが発生します。信頼できる行政書士と長期的に付き合うことで、許認可業務全体の負担を大きく減らせます。

選び方の基本は、専門性・実績・対応の3つです。建設業許可は専門性が高く、一般的な行政書士事務所では対応が難しい部分があります。建設業を専門に扱う事務所を選ぶことで、要件確認や書類作成のスピードと精度が格段に上がります。

具体的なチェックポイントを挙げます。まず、ホームページに建設業許可の実績件数や事例が掲載されているか確認しましょう。年間50件以上の実績があれば、経験豊富と判断できます。次に、初回相談が無料か、見積もりが明確かを確認します。料金表を公開している事務所は、透明性が高く安心です。

また、許可取得後のフォロー体制も重要です。決算変更届や更新申請までサポートしてくれる事務所であれば、長期的に頼ることができます。経営事項審査や入札参加資格申請まで対応可能な事務所なら、公共工事への展開もスムーズです。

5.1 建設業に強い専門事務所を見極める基準

建設業専門の行政書士を見極めるには、ヒアリングの質に注目しましょう。経営業務の管理責任者の経歴、専任技術者の資格、財産的基礎の状況など、要件に関する質問が的確であれば、専門性が高いと判断できます。

逆に、いきなり料金の話から入ったり、要件確認が浅かったりする事務所は注意が必要です。建設業許可は要件を一つでも満たさなければ取得できません。最初の段階で丁寧にヒアリングしてくれる行政書士こそ、信頼に値するパートナーです。

6.建設業許可の行政書士費用に関するまとめ

建設業許可を行政書士に依頼する費用は、新規・知事許可で10万〜15万円、大臣許可で15万〜25万円が相場です。これに法定費用が加わるため、総額は20万〜40万円ほどになります。更新や業種追加では、報酬は新規より抑えられます。

自分で申請すれば法定費用のみで済みますが、書類準備や要件確認の負担は大きく、時間とリスクを考えると行政書士への依頼が現実的な選択肢です。相見積もりや書類の事前準備で費用を抑えつつ、建設業に強い専門事務所を選ぶことで、満足度の高い結果が得られます。費用の内訳と選び方を理解し、自社に最適なパートナーを見つけてください。

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